前作「obscure ride」からはや3年、ceroは今年5月に4枚目のアルバムとして「Poly Life Multi Soul」をリリース。前作はシティポップからブラックミュージックの間をフワつくような、ちょっと難解ながらも「こういうのが邦楽で出てきてほしかった」と思わせる作品で、やはり同年代J-POPSグループの中では群を抜いていたと思う。そのリリース後はビールのCM曲として、シティポップのお手本のような「陸のうえの晩餐」(今回のアルバムには未収録、写真の特典カセットテープに収録)をひっそりとリリースしただけで、「果たして次のアルバムはどんな感じになるのだろう」とファンとして結構お待ちかねをしていた。しかしそんな間もceroはライブ活動を活発に行なっていて、サポートメンバーを増やしたり(現在8人体制)、色々と実験的な感じでやっているという情報はよく耳にした。正直なところ「凄く難解な作品をリリースしてしまいファンが離れてしまうのではないか」という予感も少しあって、実際リード曲として公開された鬼変拍子な「魚の骨 鳥の羽根」のPVを見た時も「これはちょっとやり過ぎたか…」とも思った。で、ついにリリースされた「Poly Life Multi Soul」、個人的な感想としては「美術館で素晴らしい絵を見ているような感覚で、しかし一度見ればしばらくはいいかな」という感じだった。cero自身が解説する所によれば本アルバムの多くの曲でアフロビーツ・ポリリズムなどが複雑にクロスオーバーしていて、2nd, 3rdアルバムの曲のような口ずさみたくなるようなものはほとんどなかった。つまりはやはり難解だった。しかしceroにはJ-POPSの進化を担ってもらわないといけないので、そういう意味では期待通りの4枚目とも言えよう。
「4/4拍子と3/4拍子がクロスしている」とかなんとかの「魚の骨 鳥の羽根」
アルバム表題曲「Poly Life Multi Soul」、個人的に一番好き
♦︎ Sugar Ray 『14:59』
これはジャケット見ただけで高校生の頃を思い出せる懐かしの1枚。
未来永劫通用する夏のアンセム「Every Morning」はこのアルバム収録。夏はこれを聴いてChill。
こちらも名曲「Fly feat.Super Cat」はその1枚前のアルバム収録。これを聴いてChillでもよい。
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